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学習概要
金属工学科の教育
金属工学科では,工学全般,材料および金属工学の基礎科目,さらにその応用科目を学習します(参照:金属工学科授業進行表)。これらは学年の進行にしたがって専門性が増すように配置されています。最近では特に金属工学科の卒業生の活躍分野が金属素材産業から全産業分野へと広がっていることから,材料全般および金属工学の基礎的科目の実力をつけることに重点を置いています。
材料工学および金属工学の体系から,金属工学科で学習する授業科目は,「金属の物理学」,「金属の化学」および「金属の材料学」の3つの学問分野に大きく分けることができます。
金属の物理学
金属・合金の構造あるいは機能を原子論および電子論的立場から解明しようとする学問分野です。
金属の化学
金属材料の内部および外部との反応に関する学問分野です。
金属の材料学
素材としての金属,合金,金属間化合物,金属酸化物(セラミックス),半導体,複合材料の組織・特性,成形・加工,強度・じん性・破壊等を研究する幅広い学問分野です。
前2つの分野は金属材料に限らず,例えば半導体・電子材料,高機能機械材料,環境材料等の製造・制御などの物性研究の基礎であり材料科学の基礎です。 後1つの分野は,金属材料の進歩・社会的要求の変化に対応して最も敏感に変貌しつつある最先端の領域です。
なお,金属工学科では3年次より直接大学院へ進学する「飛び級」も行っています。
創造性育成科目
学部3年生になると「金属工学創成プロジェクト」がスタートします。この授業では、学生が主役となり、各チーム3名で金属を題材とした「ものづくり」に挑戦します。完成までの道のりで、様々な技術的課題や困難に直面することでしょう。自分のアイデアを主張し、相手の意見に耳を傾ける、これらはチームワークに重要な要素です。チームメイトと熱く議論するうちに、あなたの秘められた創造性に気づき、協調性や問題解決能力が自然と養われることでしょう。
優秀なチームはAOTULEプログラムにより海外派遣され、さらに研鑽を積むことになります。平成26年度のAOTULEはメルボルンで開催予定です。
フレームカーを作ろう
フレームカーは、鉛電池で駆動する電気自動車です。各チームには、アルミパイプ、タイヤ、電動モータ、鉛蓄電池が与えられます。これら限られた材料から、いかにオリジナリティー溢れるフレームカーを設計・製作できるかがキーポイントです。最終発表会では、本館ウッドデッキにてタイムトライアル・耐久レースを開催し、走行性能・デザイン性・耐久性を評価します。
製作したフレームカーは工大祭でも走行します。この様子は本学広報誌「Tech Tech ~テクテク~ No.23, p10」に掲載されています。
フレームカーレース後の集合写真
オルゴールを作ろう
オルゴールは、音階を作っている櫛状の金属板(櫛歯)をはじいて小曲を奏でる玩具です。金属学・材料力学を駆使して美しい音色を生み出す櫛歯を作製するとともに、学生自ら設計した世界でひとつだけのオルゴールを自作します。25年度は「シリンダ式オルゴール」の作製を競い合いました。
○平成25年度のAOTULE(チュラロンコン大学、タイ)へはオルゴールを作
成した鰺坂君、大塚君、岡本君の3名が参加し、発表を行ってきました。
AOTULEでの発表の様子
高性能電池を作ろう
アルカリ電池、オキシライド電池など、いろんな電池が市販されています。では、電池をゼロから実際に作れるでしょうか。鉛蓄電池グループは、フレームカーレースの電源として、安全性(転倒に対し)、走行性能とも、問題ない電池を作れることを証明しました。また、ゼロからはじめた燃料電池グループも、モーターを回せるようになりました。
英語教育
金属工学科では、本学共通科目「英語1-7」に加えて以下のような英語に関する講義があります。
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これらの講義を通じて、金属工学の研究者としてより実践的な英語を習得できます。
金属工学科では、全学科目「英語1-7」に加えて以下のような英語に関する講義があります。
・技術英語A(金属)
・金属工学英語セミナ―
・科学技術者実践英語《必修科目》
・金属工学コロキウム《必修科目》
世界で通用する人材を育成するために,(i)TOEIC 600点を卒業要件とし,(ii)少人数制で徹底して専門英語力の強化を行っています。
また,金属工学科では希望者に対して各期末に無料でTOEIC-IPを実施しています。
左の図は金属工学科学生のTOEICスコアです。
学科所属後(三学期以降)に、急激にスコアが伸びていることがわかります。
平成25年度のTOEICの平均点は以下の通りです。
2年生:529点
3年生:645点
4年生:719点
学年進行と共に、スコアを大きく伸ばしています。4年生学生全員が、金属工学科卒業基準点の600点を超えています。