回折結晶学
開講時期:西暦奇数年開講,前学期
単位数:2-0-0
担当教官:中村 吉男 助教授 大岡山 南1号館608室(03-5734-3144)yoshio@mtl.titech.ac.jp
【講義のねらい】
結晶の対称性を理解し,結晶をどのように記述し表現するか学ぶ.次にX線回折,電子線回折・電子顕微鏡を用いて,主に結晶室材料の研究を行う上で必要な散乱理論を学び,回折図形の解釈を学習する.これらを通して結晶が持つ理想構造からのずれをどのように理解し評価するかを学ぶ.X線回折,電子回折・電子顕微鏡の長所と欠点を理解し,両者を相補的に用い,いかに材料のキャラクタリゼーションに役立てるかを講義する.
【講義計画】
1. 結晶の対称性
2. 回折図形とその解釈
3. 散乱理論
4. 結晶構造の決定
5. 理想構造からのはずれとその回折図形への影響
6. 電子線動力学的散乱理論,電子顕微鏡
7. X線回折と電子線回折・電子顕微鏡像
【成績評価】
【テキストなど】
バーンズ(寺内,中村訳)「結晶としての固体」(陪風館)
仁田勇編「X線結晶学」(丸善)
三宅静雄「X線回折」(朝倉書店)
加藤範夫「回折と散乱」(朝倉書店)
日本金属学会編「回折結晶学」(丸善)
【履修の条件】
【担当教官から一言】