金属電気化学

電析や腐食現象を理解するために必要な電気化学の基礎，および電気化学的研究手法・解析法について述べる．

1.　電位（絶対電極電位，仕事関数，電気化学ポテンシャル，電気二重層構造，ゼロ電荷電位）
2.　電極電位（学部講義の復習：単極電位，水素電極，ネルンストの式）
3.　電極反応速度論（学部講義の復習：電荷移動律速，拡散律速，化学反応律速）
4.　電極反応と物質移動（自然対流，無次元解析，拡散限界電流，電流線分布）
5.　電極反応と物質移動（強制対流，平板電極，チャンネルフロー電極，回転円盤電極）
6.　金属のアノード溶解機構（ターフェル勾配，反応次数，移動係数，吸着中間体）
7.　合金のアノード溶解機構（選択溶解，同時溶解，TSK機構，表面拡散，体積拡散）
8.　不導態皮膜の特性とその破壊機構（イオン選択性，半導体的挙動，孔食，再不導態化）
9.　ステンレス鋼の局部腐食と物質移動（孔食，すきま腐食，occuluded cell，輸率）
10.　腐食速度のモニタリング（交流インピーダンス法，分極抵抗）
11.　金属材料の大気腐食とそのモニタリング手法（海洋・室内・室外腐食）
12.　金属材料の高温腐食（硫酸塩腐食，ハロゲン腐食，硫化，硫酸露点腐食）

レポート，小テスト（合計2〜3回）による．

テキストは使用しない．
毎回資料を配布